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福井県視察②

福井県農業試験場から鯖江市へ移動して「さばえ菜花米」というブランド名でお米を生産している『エコファーム舟枝』へ。瀬戸川理事長から取り組みについて説明を受け、PVで映像による紹介。菜花米に取り組んだ理由の第一が黄色で目立つから、だそうです。菜の花が満開になる3月下旬から4月上旬は黄色一面、家族連れも多く訪れ地域の活性化に繋がっているとのこと。その菜の花を緑肥として田んぼに鋤き込み化学肥料の使用を減らすことに繋がっています。写真中央に見えるのが乾燥・選別作業の施設です。現在、北陸新幹線の工事を行っており、車窓から一面黄色い菜花が見えて相乗効果もありそうです。

(ただ、田んぼも分断されたそうですが)


視察二日目は永平寺町へ、先ずは永平寺を参拝しました。冬の修業は寒く大変だろうなと思いながら七堂伽藍を見学。そしてJA永平寺にて「れんげ米」の取り組みついて伺いました。れんげ農法とは春に花を咲かせたれんげ草を鋤き込んで肥料とする農法です。れんげ草は空気中の窒素を根に取り込んで溜めるので肥料の役割をしてくるそうです。そのため化学肥料は使用していない無化学肥料栽培で農薬も使用しない安心安全な栽培方法です。

種子消毒も微生物を使用し、育苗もビニールハウスをしないプール育苗で病気に強い苗を育てています。田植え後の最大の難作業が除草。除草剤を使用しないので機械と手取りで行います。色彩選別機の導入により収穫後の品質の向上と安定化に努めています。このお米が学校給食にも使われるそうで羨ましい限りです。


坂井市の田島生産組合の直播いちはまれ圃場の様子です。直播とは水田に育てた苗を植える従来の方法(移植栽培)に対して水田に直接種を播いていく栽培方法です。育苗・田植えの省略により低コスト化、省力、規模の拡大が図り易いなどのメリットがあります。